HBR | ソフトウェアはどのような変化を遂げたのか②

2019年2月15日金曜日

ビジネス・経済

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【参照記事】Harvard Business Review:What Will Software Look Like Once Anyone Can Create It?

※英文記事を翻訳しているため、一部日本語が読みづらくなっております。あらかじめご了承ください。

この記事はYouTubeの前副社長でありCoda現CEOであるShishir Mehrotra氏の記事を元にしています。


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"つくる人"の時代


筆者が好きな偶然の成功ストーリーは、彼の大学時代の友達であるSal Khanです。

Salは彼の姪に勉強を教えるためにユーチューブに動画を投稿し始めました。

彼が投稿した動画は、代数の問題の解き方を説明するスクリーンキャストでした。

そして視聴者はこれが大好きでした。

ある晩、夕食を交わしながらSalは動画の視聴率が本当なのかどうか筆者に尋ねました。

もしそうなら、彼はヘッジファンドのアナリストの仕事をやめて、フルタイムで動画投稿に専念したいと考えました。

ですが、Salの妻(当時は妊娠中)はこれに反対しました。

そして筆者は、「私は何も約束できないが、私は人生をオンラインビデオにかけてみた」と伝えました。

結局、Salは仕事をやめ、Khan Academyを設立しました。

今ではKhan Academyは世界で最も大きな教育ネットワークに発展しました。

Salのような「メーカー (maker、何かを作る人)」はYouTube以外にも様々な産業で出現しました。

Etsyを立ち上げ工芸品を売ったり、Airbnbを設立しベッドと朝食を提供したりしたのです。

今ではかなり大きなビジネスに成長しましたね。

筆者は Fortnite や Minecraft もこれに分類されると考えています。

たとえゲーム産業であっても、彼らは自分たちの人生を設計していたのですから。

これらすべての例においてプラットフォーム*は、あくまで脇役でありユーザーのコミュニティから自らをメーカーのコミュニティに変化させたのです。(「使う人」が「つくる人」に変化)
プラットフォーム*:ソフトウェアを動作させるのに必要な、基盤となる装置やソフトウェアやサービスなど

筆者はこれを、"つくる人々の世代(Maker Generation)"と呼んでいます。

そして筆者は、彼らがソフトウェアの新時代を担うだろうと予測しています。

こういったメーカーは単にシリコンバレーのエンジニアになるのではなく、ユーチューバーが表れたように広くて予想外の場所から出現し、問題解決者(problem-solvers)やツールメーカー(tool-makers)になるでしょう。

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